朝日放送グループホールディングス株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:沖中 進)のコーポレートベンチャーキャピタル「ABCドリームベンチャーズ株式会社」(代表取締役社長:石崎 豪朗)は、運用する社会課題解決ファンド「ソーシャルインタラクションデザインファンド投資事業有限責任組合」を通じて、テクノロジーで介護者支援を目指す株式会社aba(本社:千葉県船橋市、代表取締役社長:宇井 吉美、以下aba)に出資しました。
abaは、内閣府調査において介護の負担感NO.1であった排泄という課題に10年以上真摯に向き合い、業界初・においで尿便を検知する排泄センサー「ヘルプパッド」を開発しました。体に非装着、便も検知可能な排泄センサーは業界でも珍しく、排泄パターン表が自動作成される仕組みも備えています。また、初期型の「ヘルプパッド1(通称)」を大幅に改良したモデルの量産に移行しております。次世代機である「ヘルプパッド2(仮)」は、今年2023年の秋に発売予定であり、すでに予約販売を開始しています。
においで排泄を検知する初期型の「ヘルプパッド1」
◆社会背景
介護者の数は増えていて、世界の介護者数は9億人(国連人口基金(UNFPA)「世界人口白書2020」/IACO「Global State of Caring」より算出)、日本だけでも900万人以上(厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」総務省「社会生活基礎調査」より算出)の方が、仕事もしくはプライベートで介護をしています。しかしプロの介護職ですら、6割以上が資格を得られないまま働いています(介護労働安定センター 「介護労働実態調査」より参照)。誰もが介護をする時代において、abaはテクノロジーで介護できる・したくなる世界を目指しています。
◆事業背景
介護の中で最も重く深い課題は、「排泄」に集約させることが多く、排泄は高齢者・障害者の尊厳や羞恥心に直結する上、介護者側の負担も大きくなっています。介護施設では1日15時間以上もおむつ交換業務を行っており(1回3分 × 6回/日 × 50人/施設の場合)、そのうちの20-30%は空振り、さらにおむつの外に尿や便が漏れれば洋服やシーツまで交換するため、通常のおむつ交換の10倍以上かかると言われています。(aba独自調査)この排泄にまつわる課題を解決するために開発したのが、ヘルプパッドで、ベッドに敷くだけで、においで排泄を検知し、介護者にお知らせします。介護者は無駄な空振りや尿便漏れから解放されます。高齢者・障害者へも自尊心や羞恥心に配慮したケアが行えます。
◆今後の展開
abaは、「テクノロジーで誰もが介護をしたくなる社会をつくる」というビジョンのもと、介護のプロも初心者も介護をしやすくなる世界を作っています。今後、家族介護も増えていくことが予想されており、介護のハードルを下げるabaのテクノロジーは、国内にとどまらず世界からも求められるものだと思っております。今後は、介護をする人も、される人も幸せになるような社会を目指して、abaの事業内容や目指している世界観などを広く伝え、ビジョンの実現に貢献したいと考えております。
※HUFFPOSTの特設サイト「STARTUP STORIES」ではabaの記事を掲載しております。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_63be7e61e4b0b2e1506c896f
◆ABCドリームベンチャーズ
会社名 | ABCドリームベンチャーズ株式会社 |
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URL | http://adventures.co.jp/ |
所在地 | 大阪府大阪市福島区福島1-1-30 |
代表者 | 代表取締役社長 石崎豪朗(朝日放送グループホールディングス株式会社 ビジネス開発局 投資ビジネス部長) |
株主 | 朝日放送グループホールディングス株式会社(100%) |
運営ファンド | ABCドリームファンド1号投資事業有限責任組合 ABCドリームファンド2号投資事業有限責任組合 ソーシャルインタラクションデザインファンド投資事業有限責任組合 |
◆aba
会社名 | 株式会社aba |
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URL | コーポレートサイト https://www.aba-lab.com 「ヘルプパッド」製品サイト https://helppad.jp |
所在地 | 千葉県船橋市前原東3-30-5 |
設立 | 2011年10月7日 |
代表者 | 代表取締役社長 宇井 吉美 |
事業概要 | 医療・介護・福祉分野を対象としたロボティクス技術の研究開発及びサービス |
◆本件に関するお問い合わせ先
お問い合わせ先
ABCドリームベンチャーズ 担当:北田
E-mail:jun_kitada@asahi.co.jp
TEL:080-9935-6998